「明日11時、ご予約です。」その一通が、ちょうどいい。


どうしてでしょう。

歯医者さんの予約って、つい忘れてしまうことがあります。

歯が痛くなって、歯医者さんへ行く。

治療してもらって、とりあえず痛みがなくなる。

すると、あれほど気になっていた歯のことを、少し忘れてしまう。

本当は、最後まできちんと治療を続けなくてはいけないのに。

そして気がついたら、

「あっ、今日、歯医者だった!」

患者さんにとっても、これはちょっと気まずいものです。

予約を忘れたことを連絡して、謝って、もう一度予約を取り直す。

もちろん歯科医院にとっても、予定していた患者さんには、予定していた時間に来院してもらえるのが一番スムーズです。

電話するほどではない。でも、伝えておきたい。

では、予約の前日に、歯科医院から確認の電話をかけるのはどうでしょう。

確実ではありますが、これを毎日、一人ひとりに行うとなると、なかなか骨の折れる仕事です。

そして今では、電話そのものを少し重たく感じる人もいます。

仕事中かもしれない。

電車の中かもしれない。

知らない番号からの着信には出ない人もいるでしょう。

まして、予約をちゃんと覚えている患者さんなら、

「何かあったのかな?」

と少し身構えて電話に出たら、予約確認だった。

そんな小さな行き違いも起こります。

電話するほどではない。

でも、

忘れずに伝えておきたい。

そんな連絡があります。

そんなとき、SMSなら

例えば、予約前日にこんな一通を送ります。

〇〇歯科医院です。明日11時にご予約を承っております。保険証をお忘れなくお持ちください。

これだけです。

「予約を忘れないでください」とも、

「ちゃんと来てください」とも言っていません。

ただ、明日の予定をそっと伝えるだけ。

しかもSMSなら、「予約を忘れる人だから送られてきた」という感じがありません。

あらかじめ設定された予約システムから、自動的に届いたリマインダー。

そう受け取ることができます。

だから、患者さんの記憶力を試すことも、責めることもありません。

むしろ、

「はい、明日11時ね。」

と心の中で確認する。

一方的に届いたメッセージなのに、どこかお互いに予約を再確認したような安心感があります。

昔の航空券の「リコンファーム」に、少し似ているかもしれません。

次の予約を、患者さんのペースで

SMSのリマインダーは、予約の前日だけではありません。

例えば、定期検診の時期が近づいたら、

〇〇歯科医院です。そろそろ定期検診の時期です。ご予約はこちらから:[予約URL]

と送ることもできます。

電話なら、その場で予定を確認しなくてはいけません。

でもSMSなら、患者さんはメッセージを見て、

「そうだった。そろそろ行かなくちゃ」

と思い出し、あとで自分の予定を確認して、都合のいい時間に予約できます。

歯科医院からのSMS。

予約システム。

そして患者さん。

一方通行の短いメッセージから始まったのに、この3つがつながることで、ひとつのやり取りが自然に完了します。

「重要」の大きさは、人によって違う

歯科医院にとって、明日の予約は大切な予定です。

患者さんにとっても大切。

でも、その「大切」のあり方は、人によって少しずつ違います。

絶対に忘れない人。

予定表に入れている人。

前日になったら思い出したい人。

すっかり忘れていて、SMSに助けられる人。

だから、全員に同じ強さで「忘れないで!」と伝える必要はありません。

必要な情報を、必要なタイミングで、そっと届ける。

SMSの短さは、そんな小さな違いにもよく似合います。

電話ほど相手の時間を奪わず、

メールほどたくさんの情報を詰め込まず、

ただ、

「明日11時、ご予約です。」

と伝える。

その一通だけで、患者さんにも歯科医院にも、ちょっと気持ちのいい明日がやってくるかもしれません。