「昨年の今頃、お花をお届けしました。」大切な日を思い出す一通


花を贈る日があります。

誕生日。

結婚記念日。

母の日。

開店のお祝い。

退職する人への贈り物。

そして、ときには、大切な人を想う日にも。

毎年やってくる大切な日なのに、

日々の仕事や暮らしに追われていると、

「あっ、もうそんな時期だった。」

となることがあります。

そんな少し前に、去年利用した花屋さんから一通。

○○フラワーです。昨年の今頃、お花をお届けしました。
今年もご入用でしたら、お気軽にご相談ください。

「あ、そうだった。」

その一通が、大切な日を思い出すきっかけになるかもしれません。

「覚えていてくれた」が、ちょっと嬉しい

以前、洋菓子店の活用例で、

「お誕生日おめでとうございます。」

というSMSについて考えました。

誕生日を覚えていてくれたお店。

それだけで、少し嬉しく感じることがあります。

花屋さんにも、よく似たところがあります。

なぜなら花は、

「誰かを想って買うもの」

であることが多いからです。

去年、大切な人のために選んだ花。

そのことをお店が覚えていてくれた。

「今年も買ってください」というだけではなく、

「そろそろ、あの大切な日ですよ。」

と思い出すきっかけを届ける。

そんな顧客フォローもできそうです。

お店が覚えているから、思い出せる

花を贈る側にとって、

毎年同じ時期に注文するものは意外とあります。

去年も母の日にお願いした。

毎年、結婚記念日に花を贈っている。

会社の創立記念日に、いつも同じ取引先へ届けてもらっている。

こうした情報をお店側で大切に管理していれば、

その時期が近づいたときに、

「昨年の今頃、ご注文いただきました。」

と短く知らせることができます。

お客様自身がカレンダーにすべて登録しておかなくても、

お店が、少しだけ一緒に覚えていてくれる。

それも、長く付き合うお店ならではのサービスかもしれません。

でも、「覚えている」からこそ気をつけたい

ただし、花にまつわる記念日は、すべてが同じではありません。

誕生日や結婚記念日のように、お祝いできる日もあります。

一方で、お悔やみや命日に贈る花もあります。

去年と今年で、事情が変わっていることもあります。

だから、

「去年注文があったから、今年も同じSMSを送る」

と機械的に考えるだけでは、十分ではないかもしれません。

何のために贈られた花だったのか。

どんな言葉なら自然なのか。

そもそも、この連絡を送ってよいものなのか。

相手の気持ちを想像して、送る内容や対象を考える。

自動で送れる仕組みがあっても、

何を自動で送るかは、人が考える。

そんな設計も大切です。

便利な自動化に、少しの思いやりを

たとえば、お祝いの用途なら、

○○フラワーです。昨年の今頃、お花をご注文いただきました。
今年もご予定がございましたら、お早めにご相談ください。

と知らせる。

母の日のように注文が集中する時期なら、少し早めに案内する。

一方、内容によっては一律の自動送信をしない。

同じ「去年の注文」というデータでも、

どう使うかは同じでなくていいのです。

便利だから、全部自動化する。

ではなく、

便利なところは自動化しながら、

人の気持ちに関わるところには、人の判断を残しておく。

それが、受け取る人にとって心地よいコミュニケーションにつながります。

小さなお店に、ちょうどいい通信

「昨年の今頃、お花をお届けしました。」

それは、単なる購入履歴のお知らせではありません。

「あの人の誕生日だった。」

「もうすぐ結婚記念日だ。」

「今年も、お花を贈ろうかな。」

そんなふうに、

誰かを想う気持ちを、そっと思い出すきっかけになる一通です。

お店が覚えていることが、価値になる。

でも、覚えているからこそ、伝え方には少し気を配る。

SMSの短い一通にも、

便利さと、思いやりの両方を。

花を届けるお店だからこそ、そんな通信が似合うのかもしれません。