年始より日本経済が大きく動き出し、日経平均株価も34年ぶりに高値を更新しましたね。最新のビジネスシーンを学習してぐんぐん成長していきたいですね。携帯電話のメッセージングサービスもどんどんと進化していますので、常にアンテナを張って知識を取り入れていきましょう。今日はRCSとSMSの違いについて見ていきたいと思いますが、その前にSMSとSMSマーケティングについて簡単におさらいしておきましょう!
SMSとSMSマーケティング
SMS とは ショートメッセージサービス略で、携帯電話やスマートフォンから電話番号を利用して相手に文字メッセージを送るサービスのことです。電話番号でメール (テキスト)が送ることができ、国際規格なので基本的に世界中の携帯端末同士で送受信でき、比較的安価なため大変便利なサービスです。
SMSマーケティングは、顧客にSMSをダイレクトに配信することでビジネスチャンスを生み出す方法のことです。顧客の電話番号を使って送信するので、顧客は自分のための情報だと期待する傾向にあるのです。またEメールよりも開封率が高く即時にアプローチできますので、有用性の高いマーケティング手法としてとても人気があります。
通話用の携帯電話からテキストのSMS、RCSへ
世界で最初に一般向け携帯電話が発売されたのは1983年、モータラ社が発売したとされています。この初期の”携帯電話”は非常に大きく重かったため、現代のスマートフォンとは比べ物になりませんが、これが携帯電話技術の先駆けであり、現代のモバイル通信の基盤となりました。その後、携帯電話技術は急速に発展し、よりコンパクトで使いやすい機器が登場しました。
1990年代初めに、携帯電話でメッセージが送信できるようになりました。ヨーロッパの携帯電話キャリアが独自に開発したテキストメッセージングのサービスですが、初期のSMSはテキストの送受信に限られ、メッセージの長さも制限されていました。しかし、その簡便さとコスト効率の良さからSMSは急速に広まり、世界中の携帯電話ユーザーに受け入れられました。
その後、技術の進化により、SMSはさまざまな機能やエンターテイメント要素を組み込むことができるようになり、モバイルコミュニケーションの一部として不可欠な存在となりました。その一つが「RCS(Rich Communication Services)」です。
RCS
RCS(Rich Communication Services)は、テキストメッセージングを進化させ、豊富なメディアやインタラクティブな機能を備えた次世代のモバイルメッセージングサービスです。SMSと同じように、電話番号を用いてメッセージを送信することができます。
SMSとの違い
RCSは次世代のSMSと表現されるように電話番号を用いて送信を行いますが、SMSとは違い、通信はその他のメッセンジャーアプリと同様にデータ通信を利用します。 この点は、回線交換ネットワーク上で通信を行うSMSとは大きく異なる点です。従来のSMSやMMSが電話回線を使用しているのに対し、RCSはデータ通信を主体としており、高速で多様なメディアをサポートしています。
またSMSでは相手がメッセージを閲覧したかどうかを確認できるいわゆる「既読マーク」がつきませんが、RCSでは通常、メッセージの既読マークがサポートされています。メッセージが受信者によって開かれ、閲覧されたことを送信者が知ることができ、便利な機能となっています。
RCSは動画や写真などの多様なメディアを送信できるため、従来のSMSよりも機能が豊富です。写真や動画、スタンプなどにも対応していますのでLINEなどのコミュニケーションアプリと同じように使用できます。文字数に関しては、通常のSMSよりも制限が緩和されています。SMSは160文字が1つのメッセージの制限でしたが、RCSでは通常は長いメッセージを1つのセッションで送信できるため、制限が緩和されます。ただし、具体的な文字数の上限は通信事業者やメッセージングアプリに依存するため、使用しているアプリや提供者の仕様を確認する必要があります。
国内でRCSを利用するには
日本国内でRCSを利用したメッセージングサービスを利用するには、携帯電話大手三社(Docomo, KDDI, Softbank)が提供する「+メッセージ」が一般的です。最初は大手キャリアのみで利用できるサービスでしたが、現在は利用対象が広がっており、UQ mobile、povo、LINEMO(ラインモ)、Y!mobile、など上記3キャリアの回線を使用するMVNOユーザーも利用可能です。詳しくは「+メッセージとは? SMSやLINEとの違いも解説」をご覧ください!
最近では「最強プラン」でおなじみの楽天モバイルで使用する「Rakuten Link アプリ」もRCSを使っているサービスです。国内、国際通話、SMS、100人までのグループチャットも可能なサービスです。
2024年後半にはAppleもRCSに対応していく事が発表されており、今後ますますRCSによるメッセージングの利便性が向上していくと期待されています!このような流れをしっかりとつかんでSMSをもっと効率よく使用していきたいですね!
おわりに
新たなSMSの形「RCS」について知っていただけたでしょうか?数あるコミュニケーション手段からぴったりのものを選んで上手に使っていきたいですね。「日本でのテキストメッセージ進化」は日本独自のメッセージングの歴史が書かれていて面白いのでぜひご覧ください。
SMSをマーケティングでどのように使えますか?業種別のSMSマーケティングについては「不動産事業でSMSマーケティングを利用しよう」や、「ホテル事業者向けSMSマーケティング」などの過去記事を御覧ください。また「2024年 SMSマーケティングトレンド予想!」などもご覧になって、他のトレンドも学習しておきましょう!ではまた!